梅雨が始まると歩きたくなる場所があります。
それは…
乗鞍高原、原生林の森の中。
森に入って最初に出会うのは大きな洞の空いたシナノキの古木。
穴の中に入ったらトトロに抱っこされてお空に飛んで行けそうな…
そんな大木です。
オオルリ、ミソサザイ、メボソムシクイにエゾムシクイ、キビタキにホトトギス、ヒガラに遠くからツツドリの声も。
エゾハルゼミも一斉に鳴きはじめました。
苔生す足元には…。
この時期しか会えないギンリョウソウが咲き始めていました。
美しいこの姿、雨上りにももう一度ここに来たい、と思いながらシャッターを切ります。
まるで妖精のドレスの様。
透けて輝いている姿を見つけ、息を飲みます。
なんてきれいなんだろう。
兄弟で咲いているものや、
ひっそり一人で咲いているものも。
「これきれい。持って帰りたい。」とおチビ。
このお花はこの森でしか生きていけないことを伝え、
大切にすること、
またこの森に来て、このお花に会いに来ることを約束して進みます。
これがまた不思議なこと!
真っ白ではなく、ちょっとグレーがかったものもあるのです。
毎年この場所に咲くギンリョウソウはこの色。
なぜか?
ちょっと調べてみたくなりました。
咲いたばかりの初々しいゴゼンタチバナや
プチプチ弾けるマイヅルソウを見つけ、
しっとりと柔らかいコメツガの新芽を触りながら進むと、
鏡のような牛留池に出てきます。
聞こえてくるのはモリオアガエルの鳴声。
そろそろ周りの茂みから泡のように下がるカエルの卵が見つけられる頃です。
瑠璃色のルリイトトンボや、
お顔が白い、カオジロトンボにも会えます。
乗鞍高原はこのトンボの生息地の南限だと、乗鞍自然保護センターのお姉さんが教えてくれました。
外で食べるおにぎりのおいしさを味わいながら、
また乗鞍高原の宝物を見つけて帰って来たのでした。
6月の乗鞍。
静かに、じっくり、ゆっくりと森の生命力を感じに来ませんか?
乗鞍高原プチホテルアルム
TEL:0263‐93‐2951
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