お花トレッキング野鳥自然観察Mt.norikura写真撮影天然温泉家族新緑森林浴

こどもと森へ。6月の原生林

梅雨が始まると歩きたくなる場所があります。
それは…
乗鞍高原、原生林の森の中。

dc160612-shinanoki

森に入って最初に出会うのは大きな洞の空いたシナノキの古木。
穴の中に入ったらトトロに抱っこされてお空に飛んで行けそうな…

dc160612-mif2

そんな大木です。

dc160612-mifpapa7 (2)

オオルリ、ミソサザイ、メボソムシクイにエゾムシクイ、キビタキにホトトギス、ヒガラに遠くからツツドリの声も。
エゾハルゼミも一斉に鳴きはじめました。

dc160612-ginryo2

苔生す足元には…。
この時期しか会えないギンリョウソウが咲き始めていました。

dc160612-ginryo6

美しいこの姿、雨上りにももう一度ここに来たい、と思いながらシャッターを切ります。

dc160612-ginryo5

まるで妖精のドレスの様。
透けて輝いている姿を見つけ、息を飲みます。

dc160612-ginryo9

なんてきれいなんだろう。

dc160612-ginryo10

兄弟で咲いているものや、

dc160612-ginryo4 (2)

ひっそり一人で咲いているものも。
「これきれい。持って帰りたい。」とおチビ。
このお花はこの森でしか生きていけないことを伝え、
大切にすること、
またこの森に来て、このお花に会いに来ることを約束して進みます。

dc160612-gonryo9

これがまた不思議なこと!
真っ白ではなく、ちょっとグレーがかったものもあるのです。
毎年この場所に咲くギンリョウソウはこの色。
なぜか?
ちょっと調べてみたくなりました。

dc160612-gozen2

咲いたばかりの初々しいゴゼンタチバナや

dc160612-maiduru

プチプチ弾けるマイヅルソウを見つけ、

dc160612-kometuga

しっとりと柔らかいコメツガの新芽を触りながら進むと、

dc160612-ushidome

鏡のような牛留池に出てきます。
聞こえてくるのはモリオアガエルの鳴声。
そろそろ周りの茂みから泡のように下がるカエルの卵が見つけられる頃です。

dc160612-ruriito

瑠璃色のルリイトトンボや、

dc160612-kaojirotonbo

お顔が白い、カオジロトンボにも会えます。
乗鞍高原はこのトンボの生息地の南限だと、乗鞍自然保護センターのお姉さんが教えてくれました。

外で食べるおにぎりのおいしさを味わいながら、
また乗鞍高原の宝物を見つけて帰って来たのでした。

6月の乗鞍。
静かに、じっくり、ゆっくりと森の生命力を感じに来ませんか?

乗鞍高原プチホテルアルム
TEL:0263‐93‐2951

お花コーヒートレッキングランチレンゲツツジ、新緑自然観察新緑一ノ瀬園地

燃えるレンゲツツジと日々深まる緑。

燃えるようなツツジに会いたくて一ノ瀬園地に走る雨上りの朝。
車でたった5分。
こんな景色が待っているって幸せなことです。

dc160610-maime2

まいめの池ではコロコロロ…とモリオアガエルの鳴き声が響いていました。
サラサラと流れるそよ風。
なんて気持ちのいい朝。

dc160610-tutuji2

ツツジ園から見上げる乗鞍岳。

dc160610-tutuji

6月の初めに霜が降りましたが、
ツツジたちは健気に咲いていてくれました。

dc160610-tutuji3

エゾハルゼミのシャワシャワという鳴き声に包まれ、
白樺の柔らかな木漏れ日とツツジが作りだす光景が美しくて
しばし時を忘れてシャッターを切ります。

dc160610-tutuji (2)

朱色のつつじと白樺。
これぞ6月の乗鞍。

dc160610-tutujien

ツツジ園全体を見渡します。
これからさらに開花が進むでしょう。
来週あたりがピークかもしれません。

今朝つつじ園の中でお会いしたお客様がコーヒーをお召し上がりにご来店くださいました。
偶然、会話を交わしたお客様でした。
この光景を一緒に見た後の再会。
なんだかとてもうれしいひとときでした。

清々しくさわやかな乗鞍の6月。
乗鞍のおいしい水で淹れるコーヒー。
アルムのコーヒーはハンドドリップで淹れています。

dc111218-coffee

この澄んだ空気の中で
ゆっくりとお召し上がりくださいね。

dc110808-dekki2

晴れた日は、桂とヤマボウシの木漏れ日が心地良いデッキ席がおすすめです♪

dc160608-カウンター席

カウンター席もあります♪
ここでちょっとコーヒー、のつもりが
じっくり本を読んだり、
浅く腰かけたまま長話、なんていうことも良くある風景。

dc130913-restaurant2

営業時間11時~14時
火曜日・水曜日定休です。

 

乗鞍高原プチホテルアルム
TEL:0263‐93‐2951

お花トレッキングレンゲツツジ、新緑自然観察Mt.norikura写真撮影新緑水芭蕉一ノ瀬園地

森の中で出会うものたち。

新緑が日に日に濃くなり、
気付けばすっかり頼もしい緑に変わりつつある乗鞍高原。

この5月、6月は、中学生や高校生の子供たちと一緒に森に入る機会を頂いています。
一人で静かに森の空気を味わうのも大切な時間ですが、
子供たちと一緒に何かを発見したり、
自然の不思議について一緒に思いを馳せたりする時間も
かけがえのない時間になっています。

ここ最近、森の中で出会ったものたちをご紹介します。

dc160527-goyoubaby.JPG

チョウセンゴヨウの赤ちゃんです。
今、まさに自分が入っていた殻を持ち上げ、
大空に向かって伸びようとしている瞬間。
なんと健気で力強いんだろう。
こんなシーンに出会うと、自分が今なぜここに居て、何を目指して生きているのだろう、
と、地元の大自然が恋しくてここに帰ってきた初心を思い出すのです。
一緒に歩いているみんなはこれから一体どんな大人になるのだろう。
ふとした瞬間に、一緒にこの森を歩いたこと、
そしてこの芽に出会ったことを思い出してくれたらこんなに嬉しいことはないな、
と思いました。

dc120704-baby3.JPG

乗鞍にはたくさんの散策路がありますが、
どこの道を歩いても見つけられるのが、この木の赤ちゃんたち。
木の種類は分からなくても、葉をよく観察して周りを見渡せば、すぐにお母さんを見つけることができるのです。

dc140116-shirabizo.JPG

この芽のお母さんはこのシラビソ。(撮影は冬)
原生林にはこのシラビソの木が多く、深呼吸すると、この木の香りの良さに気付くことができます。
中学生や高校生のお兄さんたちもちゃんと気づいてくれます。
この後、この香りの正体をほんの少し味わったりして森を進みます。

dc110625-ginryo.JPG

原生林の森の中では、雨が多い季節が近づくと、
こんなに不思議で美しい花が咲き始めます。
木と共生している菌類たちを通して、木が光合成で作った栄養(有機物)をもらって生きているため
自分で栄養を作らなくてもいいのです。
なるほど、光合成をする必要がないから葉緑体を持つ必要がないのか…
とみんなとしばしその生体の不思議さに思いを馳せる。
そしてここから本気のギンリョウソウ探しが始まりました。

dc150611-原生林otoshibumi.JPG

こんな葉の巻物を見つけることも。
『カラスの落とし文』と子供の頃、これを夢中で集めた記憶があります。
これ、開けてみてもいいですか?と慎重に葉を広げてゆき、
葉の先端に1mm程の透き通った黄色い卵を見つけて驚く高校1年生。
『オトシブミ』という小さな昆虫のお母さんが、葉の先に卵を産み、
小さな体と強い顎を使って器用に葉をクルクルと巻き、
最後に葉の根元を食いちぎって葉を落とすこと、
きっちりと丁寧に巻かれた葉は、卵を守る揺りかごの役目だけでなく、
産まれてくる赤ちゃんの餌にもなっていること。
小さなオトシブミのお母さんの大きな愛と知恵について、
これまたみんなとしばし思いを馳せるのでした。

dc160527-dojyouike5.JPG

森から出てきた私の目に映ったのは大きく成長した水芭蕉の葉っぱと…

dc160527-dojyouike10.JPG

真っ白なミツガシワのお花畑!!
水芭蕉が終わるとあまり立ち寄らなかったどじょう池が
午後の日に照らされて真っ白に輝いていました。

dc160527-dojyouike8.JPG

なんてきれいなんだろう。
聞こえてくるのはケコケココロコロ♪
モリアオガエルたちの鳴声。
お客様に教えて頂いたこの景色。
『乗鞍のすてきなもの』
『乗鞍の大事なもの』
がまた一つ増えたうれしい初夏です。

6月の乗鞍。
6月でないと出会えない景色があります。

 

 

 

 

 

 

お花トレッキング登山野鳥雪壁貸切露天風呂Mt.norikura天然温泉家族新緑一ノ瀬園地乗鞍岳春山バス

新緑の中をてくてく♪

今日は春山バスを途中下車、東大ヒュッテ口から東大ヒュッテ、夜泣き峠、一ノ瀬キャンプ場、アザミ池、ネイチャープラザでソフトクリーム、二人の小道、オルガン橋を渡って帰ってきました。

久々に一人で入った森。

dc160520-toudaihyutte

最初はちょっと心細いけれど、キビタキやミソサザイ、ツツドリのさえずりを聞き、

dc160520-takeshimaran.JPG

タケシマランの花に見とれているうちに、すっと森になじんでゆく。
ちょっと森に入っただけで、重かった体と脳みそが息を吹き返すこの感じ。

dc160520-toudaihyutte4.JPG

今まで何度、こうやって森の空気から元気をもらってきただろう。

dc160520-toudaihtutte6.JPG

久々の一人の時間。

dc160520-yonaki.JPG

夜泣き峠の急な坂を注意深く下って振り返ると

dc160520-mizunara2

春を叫んでいるかのようなミズナラに会う。

dc160520-yonakishita

まだ目を覚ましたばかりの緑たち。

dc160520-benibanaichiyakusou

もう咲こうとしているベニバナイチヤクソウ。

dc160520-ichinose.JPG

柔らかい若緑に見とれているとカッコウが鳴く。
エゾハルゼミが鳴く。

dc160520-azamiike

アザミ池ではモリアオガエルが鳴き、
ミツガシワの白い花が水面に映っている。

dc160520ソフト.jpg

ガマンできずにネイチャープラザでソフトクリーム。

dc160520-futarinokomichi.JPG

二人の小道を一人で歩くと、キビタキの雄が羽をぶんぶん鳴らして縄張り争い中!

dc160520-okame.JPG

木漏れ日で明るく照らされたオオカメの木の葉。

dc160520-futarinokomichi2.JPG

緑の苔に覆われた岩とせせらぎのお気に入りスペースで一休み。

dc160520-orugan2

オルガン橋はムラサキヤシオに彩られてステキ。

dc160520-yahazu

あっという間に午前中が終わっているのでした。
体力や体調、気分に合わせて選べるトレイルがこんなにも身近に、
豊富にある乗鞍高原。
雪壁だけじゃもったいないんです。

ゆっくり歩きにお越し下さいね。
その後の温泉は格別…。

 

イベント雪壁雪景色貸切露天風呂Mt.norikura天然温泉新緑乗鞍岳春山バス

乗鞍岳春山バス、21日より大雪渓まで!

dc160520-春山14.JPG

本日より乗鞍岳春山バス、大雪渓肩ノ小屋口まで運行区間が延長されます!

dc160520-春山8

積雪量は例年の半分程度ですが、毎年大迫力の雪壁を見ることができる4号カーブは約8メートル!!

dc160520-春山12.JPG

大雪渓肩ノ小屋口でバスを降りたら目の前にはこの斜面!

春山バス発着所は当館すぐお隣の観光センターです。
22日は一ノ瀬園地ですもも祭りwith山菜フェスタが開催されます!
乗鞍岳でひんやりとした空気を吸って、
乗鞍高原で振る舞われるおいしいお蕎麦と山菜天ぷらをどうぞお召し上がりくださいね!
ご宿泊下さる方は振る舞いの引換券をご用意します。
先着順ですのでお早めにお申し付け下さい。

dc160520-kara.JPG

新緑のこの季節、一年で一番露天風呂が気持ちいい!

dc130913-rotenburo (7).JPG

ぜひお泊まりでゆっくりとお過ごしくださいね。
お待ちしております。

乗鞍高原プチホテルアルム
TEL:0263-93-2951