お花トレッキング自然観察写真撮影森林浴

入るたびに発見がある森、原生林。

カメラを始めるきっかけになった方が居ます。
その方は、希少植物の写真をずっと撮り続けている方で、
一緒に森を歩いている間、
キャノンのカメラを貸して下さいました。
ファインダー越しに見えるいつもの森の中。
ここがきれい!とか、これが好き!と感じるシーンを切り取る感覚がおもしろく、
あっという間に引き込まれました。
その後貸して下さったカメラを下さることになり(!!)
ただ歩くだけでなく、カメラを持って森に入るようになったのです。

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左の方が私にカメラを下さった吉田寿様。
今回は吉田様の師匠である中山洌(きよし)先生と一緒に乗鞍高原にお越し下さいました。
先生は植物に大変詳しい方と伺っていたので、聞きたいことをいくつか準備して楽しみにしていました。
「あなたの行きたいとこ行きましょう」なんて言って下さったので、
大好きな原生林をご紹介しました。
ここは以前、吉田様とギンリョウソウを撮りに来た場所です。

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森の入口にある大きなシナノキと先生。
「ほれ、これ見てみろ。えらい騒ぎだぞ(たくさんあるぞ、の意味)」
と話し方が大好きだったじぶんの祖父にも何となく似ていて
あれこれ沢山質問してしまいましたが…
先生はなんと長野県植物研究会会長、長野県希少植物保護対策委員でもいらっしゃいました。
葉っぱ一枚でタカネザクラかミヤマザクラかを見分ける方法を教えて下さったり、
葉っぱ一枚でツルニンジン(ジイソブ)かバアソブかを見分ける方法を教えて下さったり、
小さなルーペをかざして色んなものを細かく観察する方法を見せて下さいました。
花が咲いていないのに葉を見ただけで何の木か分かるなんでスゴイ!

「たぶんそう、じゃだめ。よ~く観察したかい?」
「この後またここに来て、この花がどうなっていくか見てみなさい。」

『経過を観察する』ことの大事さ、よくよく見ることの大事さを教えて下さいました。

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今回初めて名前が分かったハリガネカズラ。

…ミヤマイボタにウラジロモミ、コメツガにミズナラ。
今回実感したのは私が知っている乗鞍の草木はどれも亜高山帯のもの。
知識がある人だと、これは〇〇かまたは××か、と迷う選択肢があるのですが、
私の答えはいつも一つ。だってこれしか知らない!
イボタ、モミ、ツガ、コナラ。それぞれ山地や低地で対応する植物が居ることを再確認しました。

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もう見頃も終わりに近付いたギンリョウソウ。
株数の多さに先生もびっくり!

コースタイムではほんの20~30分のコースを気付けば2時間半かけてじっくり歩きました。
「先生、ありがとうございました!すごく勉強になり、とにかく楽しかったです!」という私に、

「学ぶってきもちいいだろ?」
「学ぶって楽しいよな。」、「やる気のある者ににとってはな。」
「覚えるか覚えないかは別として」(私、苦笑い)

次回また先生がお越し下さる時までに復習しておかねば!
入るたびに発見がある場所、原生林。
今回また新たな発見がありました。
こんなステキな場所が近くにあるって本当に幸せです。

吉田様、中山先生、ありがとうございました!

 

 

イベントMt.norikura写真撮影星空一ノ瀬園地

すごいぞ乗鞍高原の星空。

先日7月9日に開催された乗鞍高原スターライトツアー
ご宿泊頂いたお客様と一緒に私も参加させて頂きました。
当日は雨。
かなりの降りで夕方になり小雨にはなりましたが、
もしかして中止かな、という天気でした。
お夕食が終わりに近づき、もう一度空を見上げると暗くなった曇り空に星が一つ。
20時のツアー開始予定時間を少し過ぎて会場の一ノ瀬に向かいました。
車のドアを開けて見上げる空にはたくさんの星が!!
思わず「わぁ!」と歓声を上げてしまいました。
星の海の中を人工衛星が定規で測ったようにまっすぐ飛んでいるのが目に入りました。

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せっかく一眼レフを持っているのになかなか踏み切れなかった星空撮影。
素人の私もスタッフの方に教えて頂いて撮ることができました!
三脚にセットしたカメラのシャッターを切って待つこと30秒。
自分では何度やっても真っ暗だった画面になんと無数の星が写り込んでいるではありませんか!!
もう嬉しくてたまりません。
カメラの説明書やネットで星空撮影方法を調べたりしたことはありましたがなかなかその通りに出来たことがありませんでした。

乗鞍高原スターライトツアーでは一人一人に撮影サポートスタッフの方が付い下さり、手取り足取り丁寧に教えてくれます。

自分のいつものカメラで、です。

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乗鞍岳に沈んでゆく月と暗くなってさらに濃く浮かび上がる天の川。
久々に星空をゆっくりと堪能できました。

子供の頃、天の川と夏の大三角形を観察しよう、という夏休みの宿題がありました。
頭上にいつも見える薄い雲の筋みたいなものはなんだろう、
と思っていましたが、それが天の川だと知った時には驚きました。

流れ星を見てみたい!という子供の私に父が、
「そんなもの段ボール広げて庭先で寝転んでみろ、すぐ見られるぞ」
と言われ、半信半疑で寝転がり、
数分ですぐに1つ目の流れ星を見られたことも忘れられません。

夏の期間は毎年アルバイトのお兄さんお姉さんに手伝ってもらって夏の繁忙期を乗り越えます。
アルムの庭で、「今夜は星がきれいだなぁ」と思った日には、
一緒に一ノ瀬まで星を見に行きます。
寒くないように羽織るものを持って、寝っ転がれるように段ボールなどを持って。
そうすると必ず誰かが『あっ!!』と流れ星を見つけ、
全員が同じ数だけ見られるまで帰れなくなるのです。

乗鞍では月が無く、雲が無ければ、かなり頻繁に天の川を見ることができます。
カメラをもう持っていて撮影できる方はいつでもどうぞ撮影にお越し下さい!

次回の乗鞍高原スターライトツアーは9月24日、10月1日です。
とってもおススメです。
秋の空は夏より濃いそうですよ。
楽しみです!

ご宿泊予約の際に、『スターライトツアー参加希望』とお伝えくださいね!
お早目のご予約、お待ちしております。

乗鞍高原プチホテルアルム
TEL:0263-93-2951

 

 

お花トレッキング登山自然観察雪景色Mt.norikura写真撮影乗鞍岳ご来光

乗鞍岳畳平お花畑速報!

6日乗鞍高原観光センター前を9:30に発車の乗鞍岳畳平行きシャトルバスに乗って乗鞍岳畳平に行って来ました!
乗鞍高原は青空、乗鞍岳には雲がかかっていました。
予想通りの過酷な状況、寒くて強風、

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でも沢山の宝物の花々に会うことができました。

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お花畑に入ってすぐ、ハクサンイチゲが出迎えてくれました。

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お次はクロユリ!とにかく沢山咲いています。

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クロユリに会うと、夏山シーズン始まったなぁ、と肌で感じるのです。

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ミヤマキンポウゲとクロユリ。

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霧に包まれた今日だからこそしっとりふわふわのトナカイゴケとクロユリ。

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きらりコロンとあまつぶのせたコマクサに会えてうれしかった!
(コマクサはお花畑にはないのです。魔王岳にて撮影)

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ハクサンイチゲとコバイケイソウ。
今日は気温9度、強風に時折突風。
体感気温は4~5℃でした。
厳しい環境で何種類も一緒に生きている姿はほんとうに美しい。

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イワツメクサや

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キバナノコマノツメ。

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ショウジョウバカマや

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ヨツバシオガマのつぼみ。

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ウサギギクも芽を出し始めていました。
*畳平お花畑から不消ヶ池を通り、肩ノ小屋方面へ抜ける登山道はまだ通行止めでした。
畳平~肩ノ小屋の往復は鶴ヶ池のほとりを歩く登山道をご利用下さい。
大雪渓肩ノ小屋口バス停をご利用の際には少し遠回りとなります。
時間に余裕を持ってお出掛け下さい。
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雪壁の4号カーブ。
小さな雪渓が残っています。
乗鞍岳、高山植物たちが次々と目を覚まし始めていますよ~!

今週末、見ごろが始まった乗鞍岳にぜひお出掛け下さい。
お部屋にまだ余裕があります。ご予約はこちらから。
スターライトツアーもあります。こちらは残り席すでに少なめです。
お早めにお電話ください。

乗鞍岳ご来光バスは7月16日より運行予定です。

7月連休は残り少なくなって参りました。
ご予約お待ちしております。
ご宿泊ご予定日3日前の場合はお電話でお願致します。
乗鞍高原プチホテルアルム
TEL:0263-93-2951