こどもと森へアルプスの日常イベント野鳥自然観察学び

コウモリ観察会が楽しかった話

突然ですが、乗鞍高原にはいろんな種類のコウモリが住んでいて、中でも絶滅危惧種の《クビワコウモリ》という珍しいコウモリが生息しています。

昨日7月26日金曜日、18時からアルムお隣の乗鞍自然保護センター主催のコウモリ観察会があり、子供と一緒に参加しました。
まだ明るいうちから自然保護センターの前に集まり、
まずはセンターの中で映像を見ながら講習を受けました。

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これが面白かった!!
観察する前に絶滅危惧種であるクビワコウモリについて学びました。
乗鞍高原では全国で唯一(すごい!)
クビワコウモリのコロニー(繁殖地)が確認されています。
しかも乗鞍で確認されているクビワコウモリは今のところメスだけ。
5月から9月の間、出産、子育てのために乗鞍高原で過ごします。

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詳しく教えてくださるのは自然保護センターの中村桃子お姉さん。

桃子お姉さん:「まずはじめに、コウモリって何? 鳥かな? 虫の仲間かな?」
う〜ん、答えられない私(汗)
桃子お姉さん:「コウモリは、卵じゃなくて、赤ちゃんを産んで、おっぱいで赤ちゃんを育てます。だから、卵を産む鳥よりも私たちと近いよね。人間と同じ哺乳類です。」

え〜!!そうなの?(勝手にすんごく親近感!)

桃子お姉さん「1年に1頭だけ赤ちゃんを産みます。今ちょうど生まれた赤ちゃんを育てている時期で、まだ飛べない赤ちゃんを抱っこして飛ぶこともあるんですよ」

え〜!大変そう。重そう!抱っこして飛べるのかな。(もう子育て同士!!頭の中でコウモリになって赤ちゃんを抱っこして飛べるのかどうなのかイメージしている私。)

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そしてクビワコウモリはとても小さい。
大人の手にちょこりん、と乗るサイズ。
(なんかちょっと怖いイメージあるけど、かわいいじゃん!)

コウモリはイルカやクジラと同じで超音波を発し、その反射波により餌(昆虫や蛾、蚊などを食べる)を探したり、仲間や障害物を把握しているんだって。

すご〜い!!(もう関心しっぱなし。)

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実際にドライになったクビワコウモリやウサギのような耳のウサギコウモリ(写真上)を見せてもらいました。

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外が暗くなり始めると…
桃子お姉さん:「コウモリはね、結構時間に正確なんです。この時期は18時50分頃から活動を始めます。そろそろ行ってみましょうか」

バットディテクター(コウモリ探知機)というマシンを貸して頂き、ダイヤルを25Khzに設定。(テンションUP!)
歩いてすぐ近くの観察現場へ。この魔法のマシンがあれば、人間の耳では聞くことが出来ない超音波を人の耳に聞こえる音波に換えて聞くことができるんです。

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そして予言通り18時57分、バットディテクターが反応し始め、
ジュリジュリと囀りながら飛び交うイワツバメに混じって、
クビワコウモリが活動を始めました。
(この時の様子はアルムinstagramをご覧ください。)
なかなかイワツバメと見分けが付きにくのですが、
尻尾がなくて、羽の形がコウモリなら(笑)クビワコウモリです。

すぐ近くをかすめて飛んで行くちいさな姿はなんとも可愛らしく、
他の参加者の方も、「コウモリなんて今まであまり存在を意識したこともないし、考えたこともなかった生き物だけど…、か、可愛いですね」
全く同感の感想でした。

こんなマニアックな観察会、次回は8月6日です。
すごく面白くてこんなことを書いてしまうと人気殺到してしまいそうなのがちょっと心配ですが…
おすすめしちゃいます。
お問い合わせ、お申し込みは乗鞍自然保護センター へどうぞ。
ご参加時には長袖、長ズボン、虫除けがあるといいですよ!

これ、立派な夏休みの自由研究になりそうです。

〜アルプスの日常へようこそ〜
プチホテル アルム
長野県 松本市 乗鞍高原 安曇4306‐1
Tel:0263-93-2951
Fax:0263-93-2675
HP https://alumu.com/
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夏は涼しい乗鞍高原で滝めぐり!

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今日は9時にアルムを出発し、乗鞍高原にある3つの滝のうち、
一番標高の高い、三本滝におさんぽに出かけてきました。
アルムから乗鞍岳シャトルバス
またはマイカーで20分、そこから30分の道のりです。

世間は30℃を超える夏日でしたが、日本の滝100選に選ばれたこの三本滝への散策路はほとんどが森の木漏れ日トンネルの中。
涼しくて木々の香り溢れる心地よい道です。

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ジンヨウイチヤクソウが涼しげに咲いていたり、

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シラビソのこどもたちが苔のカーペットでプロペラのような葉を広げていたり、

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たくさんの銀竜草(ギンリョウソウ)に出会ったり、

アズマヒキガエル

アズマヒキガエルさんの視線を感じたり。

美しいものや面白い生き物に出会っては立ち止まりじっくり観察。
なかなか前に進みません。
野鳥もコマドリを始め、カッコウ、メボソムシクイ、ウグイス、ミソサザイも囀っています。

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水の大きな音が聞こえてきたら、
その先にはこんな趣のある吊り橋が現れます。

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一気に流れ落ちる水の勢いとその透き通った青さについつい足が止まってしまいます。
声もかき消されるほどの水の音!

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吊り橋からの眺めが最高!
ゆらゆら揺られながら、ヒヤヒヤしながら下流を眺めたり、

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上流に目を向けたり。
上流にはポットホールを見つけることができます。
川の底の岩にできた窪みに石が入り込み、水流で回転して自然に穴が掘られてゆくのです。
どれだけの時が流れているんだろう!

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緑に縁取られた吊り橋を後にして、木の根が階段のように張り巡らされた坂を登ると、

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どーんと姿を表す滝たち。
黒い岩をつたうように流れるクロイ沢、

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そのクロイ沢を手前に奥には大きな勢いよく落ちる滝、
この滝でその昔、修験者が滝に打たれていたそう。
さらに一番左の高いところに3つ目の滝が見えます。
この滝は目立ちませんがとても美しく、乗鞍岳噴火の溶岩が作った板状節理が
細かい階段のように刻まれ、その階段を流れ落ちているのです。

細かい滝しぶきを浴びながらのティータイム。
もう最高、の一言。

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帰りは来た道を登ります。
ヒメウスノキに真っ赤な実!

乗鞍高原には、他にも善五郎の滝、番所大滝があるのです。
私は個人的にこの三本滝が一番好きです。
吊り橋があったりして滝へのアプローチが冒険心を満たしてくれるから。
(地図に載っていない滝も実はたくさんあるみたい!)

夏休みのご予定はお決まりですか?
乗鞍高原の涼しい滝巡り、おすすめです。

8月9日〜16日お盆期間の空室が少なくなってきました。
17日以降はまだまだお部屋に余裕があります。
9月連休もご予約を頂き始めています。
リラックス&リフレッシュにどうぞ。
ご予約はこちらから。お電話でも承ります。

 
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プチホテル アルム
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20回目のヨガリトリートin乗鞍開催しました。

7月の6日〜7日、第20回目のヨガリトリートin乗鞍を無事に開催することができました。

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1日目は曇り空のもと、一の瀬園地の大草原でゆったりとヨガを楽しみました。
暑くもなく、寒くもなく、快適な空気でとても気持ちいい時間を一緒に過ごさせていただきました。

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スプリングバンクさんのウェルカムスイーツ、今回はコーヒーシフォンです。

今回も美味しいシフォンケーキをいつも多大なるご協力をいただいているSpringBankさんに焼いていただきました。今回はコーヒーのシフォンケーキです。

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カウンターの様子

リトリート期間中は特別に1Fカウンターにこんなコーナーがあったり、
その日に散策して見られるお花をこの場でポリさんがプリントしてくれたりします。
2Fロビーにはご滞在中にお楽しみ頂くためのオススメの本コーナーや
アロマコーナー、お部屋には絵理先生オリジナルブレンドのハーブティを置いています。

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他にも1Fカウンターには乗鞍育ちのヨモギやオレガノ、白樺の新芽などをドライにして
ドライハーブティがいつでも楽しみいただけるように工夫しています。

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ヨガリトリートのためにハーブ畑も作り、オレガノやミント、タイムなどをお好きな時にご自分で摘み取り、フレッシュハーブティをお楽しみいただけるようにしています。

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私自身、ヨガリトリートのおかげでフレッシュハーブティの美味しさに目覚めました。
それぞれ1種類でも美味しいのですが、ミント、オレガノにさらにタイムを加えるととても奥深く爽やかで美味しいフレッシュハーブティになるのです。

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お夕食には初夏から夏にかけての乗鞍の郷土食、葡萄の葉寿司が登場しました。
山葡萄の葉が大きく育つのを待って、この時期限定で味わえる乗鞍の夏の味です。
山葡萄の葉には爽やかな香りがあり、この香りに殺菌力があり、昔から畑作業に行く時などの行動食として食べられてきたソウルフードです。熱々の酢飯に塩マスを…

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ぎゅっと挟んでしばらく保温します。さわやかな葉の香りが酢飯に移ったら食べごろ。
このお寿司とワラビやミズナ(本当の名前はウワバミソウ)が入った山菜汁は相性抜群です。

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乗鞍育ちのヤギのミルクで作ったカテージチーズはこれまた乗鞍育ちの花豆と和えてサラダに。

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今回のデザートは玄米甘酒と豆乳、畑の苺で作った冷たいセミフレッド。
毎回白砂糖や乳製品、卵を使わないマクロビデザートか、または乗鞍産の原料にこだわったデザートをご用意しています。

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ディナーのあとはゆっくりお過ごしになり、21時からは安眠ヨガと題して、リラックスして休むためのヨガを絵理先生が教えてくれます。
乗鞍の大自然の中でヨガ、地元の食材と天然温泉の露天風呂。
そのまま眠りに落ちることができるのが宿泊型リトリートのいいところですね。

翌朝は絵理先生による呼吸法からスタート。
朝ごはんの時間です。

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自家製の手ごねロールを天然酵母で焼きました。
新鮮な自家野菜のサラダには、同じく採れたての紫蘇をドレッシングにして。

小雨が降っていたので、この日のヨガは室内で行うことにしました。
ヨガの前に、この時期の小雨の日ならココ!というお気に入りの森をみんなで散策。

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大きな洞のあるシナノキの大木

このコースの入り口にはこんな素敵なシンボルツリーがあります。
勝手にトトロの木と読んでいますが、洞の中を通り抜ける風に乗って空まで飛んで行けそうな
(イメージ)木でしょう?

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この森にはこの梅雨の時期だけに現れる妖精のような不思議な花が咲くのです。
銀の竜の花、と書いてギンリョウソウ。
小雨の日にはこのように雨に濡れて透き通るような白銀の姿を見せてくれます。

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苔むした倒木から、たった今自分が入っていた殻を持ち上げている木の赤ちゃんたちが次々に生まれ来るシーンにもたくさん出会うことがきます。耳をすませば鳥の声。深呼吸をしなくても胸いっぱいに入ってくるシラビソや木々の甘く爽やかな香り。
何度歩いても、いつ来ても新たな発見があるこの森をみんなで歩けたのが嬉しかった!

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この植物はセリバオウレンという花だとわかるまで3年くらいかかりました。
そもそもこの姿は蕾なのか花なのか種なのかもわからず。
実は種の姿だったのです。お花はなかなか見ることができません。
なぜなら雪解けのころ残雪の中に花を咲かせるから。
そんな自然の神秘に満ちた森。森を抜けると木の上で生活するモリアオガエルの鳴き声が聞こえる牛留池に出ます。木の上の卵塊から雨だれと一緒におたまじゃくしが落ち行く時期なのです。

この後のヨガタイムはいつも以上に深く体のそこから緩み、ほぐれた気がするのでした。

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夕方のバスで松本方面へ降る前にアルムから歩いて1分の乗鞍岳シャトルバス乗り場から
バスに乗ることたったの50分。標高2700mの乗鞍岳畳平お花畑散策に出かけられた方も。

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今回も実り大きヨガリトリートとなりました。

絵理先生によるレポートはこちら
前半 https://blog.coruri.info/entry/2019/07/08/203218
後半 https://blog.coruri.info/entry/2019/07/15/195449

ご参加くださった皆様、残念ながら今回は参加できなかったキャンセルをお待ちいただいていた方、いつも協力してくださる皆様、そして分かりやすくヨガを教えてくださる絵理先生、
Now and Here を最大限に味わっていただくために心を尽くしてくださるポリさん、
本当にありがとうございました!

次回9月28日、29日に向け、
乗鞍高原の澄んだ空気、景色、伝統食、温泉など、
アルプスの日常にどっぷりと浸かっていただけるよう準備が始まっています。

 

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お花こどもと森へアルプスの日常トレッキング登山野鳥自然観察雪壁雪景色Mt.norikura写真撮影天然温泉家族乗鞍岳ご来光

7月10日乗鞍岳畳平の様子

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昨日10日、お天気予報は雨だったのに以外にお天気が良かったので駆け足で乗鞍岳畳平の様子を見てきました。今年は高山植物の開花が少しゆっくり目だと思いますが、ハクサンイチゲは見頃に入っていますし、コマクサも咲き始めています!
鶴ヶ池のほとりで、雨粒をいっぱいのせたコマクサに会うことができました。

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鶴ヶ池。
池のほとりにはハクサンイチゲが咲き始めていました。

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ピンクのコイワカガミや、クリーム色のツツジのようなお花はキバナシャクナゲ。
シャクナゲの中で一番標高の高いところで生きるこのシャクナゲは、夏山シーズンのほんの最初しか見ることができません。

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畳平お花畑へ。
この日は岐阜県側で落石があり、畳平発乗鞍高原行きが11時便が最終だったため急足で。
お花畑内は登山道には雪はなく、写真中央上部へ抜ける不消ヶ池方面への登山道も通行できます。

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階段を降りると右手にハクサンイチゲが咲き始めています。

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むむむ!よく見るとクロユリの蕾もいっぱい!!
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散策路は畳平のお花畑をぐるりと快適に一周できるようになっています。

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小さな星型のミネズオウもポチポチと咲いています。

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散策路が新しくなっています!!
歩きやすくて木の香りがして素敵!

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お花畑奥の方はハクサンイチゲ見頃に入っています。

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他にもミヤマキンバイやキバナノコマノツメなど黄色いお花も咲き始めています。

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位が原山荘上ではシナノキンバイが大ぶりなお花を咲かせていました。

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帰り道。標高2000mから見下ろす乗鞍高原。冬はゲレンデの一部、カモシカコースになります。
この斜面を滑り降りていると思うと結構急です!

こんな雲上のお花畑、山岳風景が、アルムから徒歩1〜2分のバス停から
畳平行きシャトルバスまたは13日から始まるご来光バスに乗って
たったの50分で見に行くことができるのです。
バス料金はシャトルバスは往復2500円、ご来光バスは往復2800円です。
バスの時刻表はこちら

http://www.alpico.co.jp/access/kamikochi/echoline/

今週末の連休もまだお部屋ご用意できます。

皆様のお越しをお待ちしております!!

ご予約はこちらからどうぞ。お電話でも承ります。
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